松江北高創立140周年記念 双松会総会に出席して

                               平成28年12月14日

 11月12日(土曜日)、晴天に恵まれ水面に青空が美しく映える宍道湖のほとり、ホテル一畑にて我らが母校、島根県立松江北高等学校の創立140周年を祝う双松会総会が盛大に開催された。会場は記念講演を聴講した在校生や教職員、来賓を含め、総勢400名に及ぶ参加者で埋まった。

 ちなみに、創立年の明治9年(1876年)は、グラハム・ベルが電話機を発明した年である。又、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が英語教師として着任した明治23年(1890年)から数えて今年は126年目。140年の歴史の重さと誇りを感じる総会であった。


創立140年記念総会開会式

 来賓祝辞のトップバッターは、松江南高出身の松浦正敬松江市長、「北と南は良きライバル同士、お互いに末永く切磋琢磨しあえる存在でいて欲しい」とのエールを送られた。その他、近畿双松会松本耕司会長、米子双松会岡美知雄会長、広島双松会大木洋会長、初参加の通信制双松会から野津裕会長の各氏などが来賓として出席された。

 記念講演はカゴメ株式会社の寺田直行社長(24期)の「カゴメの長期ビジョンとシニアの食育」。年齢を重ねた人間の食生活の改善について分かりやすく述べられた。ちなみに、総会参加者の70%位が還暦を過ぎた方のように見受けられた。

 今回は創立140周年にあたり様々な記念行事が執り行われた。市営球場に鳥取西高野球部を招いての交流試合、市内のライブハウスでの交流コンサートでは卒業生、教職員、在校生のバンド演奏が繰り広げられた。その他、「世界の人たれ北高生!基金」創設、卒業生会館(起雲館)の開放等々である。

 アトラクションも注目だった。「全国一になった生徒の活躍」と題したフィルム上映、箏曲部の演奏。私個人的には音楽系4部合同演奏「松江北高校校歌140周年記念版」の演奏会上映が一番心に残った。作曲家を目指している在校生の一人が校歌をオーケストラ版に編曲したとのことである。合唱も入った重厚なもので、思わず目頭が熱くなる思いがした。

 引き続き行われた懇親会は250名を超える出席者で賑わった。来賓スピーチが終わるのを待ちかねていたが如く、乾杯の音頭に引き続き各卓は歓談で賑わった。赤ワインでの乾杯と思いきや、グラスの中はトマトジュースだったのもジョークとして笑いを誘っていた。


双松会 庄司 肇 顧問による乾杯の音頭

 宴たけなわになると席に着いている者は少なく、そこら中に立ち話の輪が出来、料理には殆ど手が付けられていない様子。これも、宴盛況の証の一つかもしれません。その他、宴半ばで上映された「宍道湖一周 昭和37年4月26日」の8ミリ・フィルムが、たまたま、私が参加していた時のものだったこともあり、大いに郷愁を感じた。


カゴメ寺田社長(中央)を囲んで


双松会 金平 憲 幹事長による万歳三唱 (中央は松浦松江市長)

 松江での双松会総会には初めての参加であった。事務局のご苦労は察して余りあるものがある。次回は150周年か?…….北高のように長い歴史を持つ高校は全国に少ないと思う。伝統ある我が母校が益々発展することを願うものである。

  
               報告: 東京双松会事務局長 中村康一(16期 昭和40年卒)