松江高校故地を訪ねて

2010.09.22
松江高校8期生 木下 勲

 松江高校故地を示した記念碑があるというので、8月下旬帰松の折り、同期の加藤尚子(旧姓押田)さんに案内を乞い、猛暑の中訪ねてきました。場所は、旧県営プール敷地の裏側、昔ではもちろん校内であろうと思われるが、場所は不明。記念碑の周りの雑草を二人して踏み固め、やっと写真を撮った。碑の句、文は、松江北高移行時の兼折博校長先生のもので、ともに簡にして当をえた名文です。下に位置を示す地図をそえ、その写真と句、文を掲載します。加藤さん、あの炎天下の下お世話になりました。



若かりし日の わが夢ぞ そこに狭霧(さぎろ)ふ    松江北高校跡地之碑




記念碑の背面

  昭和二十四年、南北両校舎に分れて発足した松江高
校は、翌二十五年秋、ここに両校舎の地を校地と定めた。
松江高女の故地である。三十六年、松江南高校設立とと
もに、名を北高校と改め、五十三年秋、北部土地区画整
理事業のため、松江中学の故地赤山に居を移したが、そ
の間、ここに学び、この地より巣立てる 一万四千有余
名、まことに若きいのち燃え、夢ふくらむ、青春蕩揺の
舞台であった。
  いま、学舎の姿なく、校地また昔日の面影をとどめず
といえども、此処に託された若者たちの三春は永くこ
の地にとどまって去ることはない。ここに碑一基を建立
し、これが記念とする。

      昭和五十三年五月
         島根県立松江北高等学校
            文  兼折 博


記念碑の位置