平成23年度 東京双松会総会・懇親会報告
平成23年10月10日
去る10月1日(土)午後、アルカディア市ヶ谷(私学会館)において第56回東京双松会総会が開催されたのでその模様を以下に報告します。
上は昭和20年卒、下は平成13年卒の101名の参加者があり、松江北高々長先生や双松会本部、近畿双松会からのご来賓をお迎えし、盛会となりました。
司会役は予定者が急用のため欠席となったため、急遽、石倉義朗前会長(昭30年卒・6期)が代わりを引き受け、会を取り仕切られた。

受付担当の4人の美女 |

司会役の石倉義朗さん |
冒頭に本年6月の役員会で新会長に選出された芦田昭充さん(昭37年卒・13期)が挨拶され、抱負をのべられた。
昭和37年、氏が3年生の時、南高校が新設されたことにより、「松江北高校」と校名が変わり、氏は「北高第1期生」となった。中学時代は野球に熱中したが肩を壊し、陸上へ転向することになり、高校、大学7年間は陸上漬けの学生生活を送った。氏と島根のつながりは島根県出身者6人で構成する「大社会」、「出雲大社御遷宮奉賛会」の副会長職、現会社内の「島根人会」、それに北高1期生の「在東京のOB会」があり、今後これらに加え、本東京双松会が氏と島根のつながりを更に深めることになるものと確信している。40年以上一企業人として愚直に生きて来た過程で得た経験・知見を最大限に発揮して、東京双松会の発展に尽くしていく所存につき、役員、会員ご一同のご支援・ご協力をよろしくたまわりたい。

抱負を語る新会長の芦田昭充さん
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続いて勝部昌幸校長先生(昭45年卒・21期)が登壇され、母校の現状について以下の通り述べられた。
3月の東北大震災、最近の紀伊半島の自然災害を見るにつけ生徒諸君の安全対策は如何にあるべきか考えさせられた前半であったが、後半は生徒共々普通の生活に戻っている。普通の生活が一番尊いと思い知らされる今日この頃である。過去3年連続優勝を果たしてきた県総合体育会ではライバルの南高に破れ、男女総合準優勝に終わった。生徒達にはキー・ワード「夢湧く」を投げかけ再起をうながしている。今年から新しい試みとして、学業卒業後の社会人教育を見据えて、ボランティア活動を取り入れ、手始めに美保関の才ノ浦(人口数十人の70歳以上の老人部落)に生徒8人を送り、海岸の掃除、おばあさん達の手料理の手伝い、ご老人との会話を通して少子化がもたらす現状を学ばせた。8月には福島市で開催された全国高等学校総合文化祭に17名構成の合唱部を送り、日頃の成果を発表するとともに、被災で苦しんでいる南相馬市の避難所を訪問し、唱歌「ふるさと」等を合唱して慰めて差し上げた。また9月には松江歴史館において弦楽同好会が水燈路をバックに70人の市民を前にコンサートを奏でて喜んでもらった。
次いで、双松会本部の庄司肇会長(昭35年卒・11期)が登壇され以下のごとく報告された。
双松会のシンボルである2本松は去年植え替えたが、そのうちの1本の成長が思わしくなく枯れてきたので残っている新芽を育てて、植え替えることとなった。来る11月19日(土)に創立135周年記念双松会を開催予定で、既に会員諸氏にはご案内状をお届けしているので、是非とも参加たまわりたい。昨年来、起雲館(同窓会会館)の中にある資料室の整理に取り掛かっているが、この中に明治の文豪二葉亭四迷が明治8年から11年始めにかけて本校で学んだ資料が発見された。小泉八雲、若槻禮次郎、岸清一等の資料を整理、陳列したので、帰省された際は是非立ち寄ってご覧いただききたい。

勝部昌幸北高校々長先生 |

庄司肇双松会々長 |
続いて、近畿双松会々長押田良樹さん(昭和35年卒・11期)が登壇され、以下のごとく述べられた。
東京双松会との交流が始まって2年が経過した。お互いに切磋琢磨しながら交流を更に深めて行きたい。東京双松会のホーム・ページのアクセス者が立上げ3年間で1万人台を達成された。我が近畿双松会のそれと比較して大変な数字だ。掲載内容も含めて、東京双松会々員の結束力の賜物と感服している。我が11期生には挿絵画家の藤川秀之さんがおられ、この分野では相当な人であるが松江では余り知られていないので、本日ご出席いただいて絵画の紹介をしていただくことにした。なお、8月15日発行の双松会会報(32号)の4ページに藤川さんを紹介する記事が載っているのでご覧いただきたい。
押田さんの後を受けて、藤川さんが登壇され、ご自分の絵画を紹介され、同期生の皆さんのご厚情に謝意を表された。
ここをクリックすると藤川秀之さんのプロフィールをご覧になれます。

押田良樹近畿双松会々長
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藤川秀之さん |

藤川秀之さんの絵画を紹介 |
ご来賓の一連のご挨拶が終わったところで、泉宏佳事務局長(昭38年卒・14期)の活動報告、前島紀夫会計担当(昭38年卒・14期)の会計報告、島村武宣監事(昭38年卒・14期)の監査報告があり満場一致で承認された。
プログラムは順調に進行し、恒例の部活動の思い出「野球部」の紹介に移った。
登壇したのは平成14年の春の選抜野球大会に「21世紀枠」に選ばれて出場し、活躍した楠井一謄さん(平15年卒)と室本剛政さん(平16年卒)のお二人。21世紀枠は秋期県大会ベスト8以上のチームから、困難を克服し、他高や地域によい影響を与えている学校が推薦されるとのことで、北高は秋の県大会3位で2年連続で中国大会に出場し、その上、国公立大学合格者は全国一で、県高校総体で総合4連覇を果たすなど、限られた時間を有効に使う文武両道の精神が模範になるとして推薦された経緯がある。55年振りの甲子園出場とあって、周囲の期待と興奮は並ではなかったが、本人達は意外に冷静で、評価された「文」の面で遅れをとってはならないと、練習後は部員全員勉学に一層励んだとのこと。相手の福井商業は4季連続出場の強豪、攻守共に互角に渡り合い、無失策の守備や、2死走者無しから2点を返した9回の攻撃は一生忘れられないと熱い思いを語っていただいた。卒後は楠井さんは東京大学へ、室本さんは慶応大学に進学し、共に野球部に入って神宮球場で活躍された。楠井さんは芦田会長が率いる商船三井に、室本さんは野村證券に就職され、社会の第一線で活躍されている。
ここをクリックすると8期生のHPに掲載された珠玉のエッセイ「21世紀枠」をご覧になれます。
ここをクリックすると同じく8期生のHPに掲載された「あの一謄君、神宮に登場!」と題する突撃取材レポートをご覧になれます。
熱い思い出を語る楠井一謄さんと室本剛政さん
懇親会は野球部で昭和20年代後半に活躍された奥田雅重さん(昭31年卒・7期)の乾杯の音頭で開始され、途中声楽家の大岩誓子さん(昭42年卒の大岩篤郎さんのご夫人)の歌の披露などもあって、終始和やかな雰囲気の中で進行した。最後は恒例により、熟年組のリードで「赤山健児」を女性群のリードで「山脈浮かびて」を全員で合唱し、来年の再会を誓い、散会となりました。

野球部先輩を代表して奥田雅重さんご挨拶 |

ソプラノ歌手大岩誓子さんによる歌の披露
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熟年組による「赤山健児」合唱 |

女性群による「山脈浮かびて」合唱 |
以下に懇親会の様子をご紹介します。
ここをクリックするとグループ別に撮った記念写真をご覧になれます。
文責 (HP担当 福間三郎)
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